処分された電マってその後どうなるの?リサイクルの裏側を紹介!
使い終わって動かなくなった電マは、ただゴミで捨てられて終わるわけではないのです。
みんなが正しくゴミに出してくれた電マは、資源にリサイクルされていく、いわば電マにとって「第二の人生」という新しい旅をスタートさせます。
どんなふうに姿を変えていくのか、その不思議な裏側を廃棄物専門業者として約10年携わってきた私が解説していきますね!
回収された電マがたどる「リサイクルの流れ」
工場に届いた電マは、まず熟練の作業員の手によって、シリコンカバーや外装プラスチックが丁寧に剥ぎ取られます。
中身が見えたら、今度は「粉砕機(ふんさいき)」という機械に入れて、お菓子のようにバラバラに細かく砕かれます。
その後は、磁石の力でくっつけたり、風で飛ばしたりして、重さや種類の違うカケラごとに、きれいにチーム分けされていくのです。
電マから生まれる「お宝」:抽出される資源たち
バラバラになった電マから取り出されるのは、目を見張るような「お宝」がたくさん隠れています。
例えばモーターからは「銅」が取れますし、緑色の板(基板)からは、なんと「金」や「銀」などの貴重な金属が取り出されます。
これらはまた溶かされて、みんなが使っているスマートフォンや、新しい家電の部品として生まれ変わります。
電マには、別のものを作るための大事な材料がたくさん含まれているのです。
【技術の裏側】最新のリサイクル設備がスゴい!

ファー・イースト・ネットワークの公式サイトより引用
※ファー・イースト・ネットワークは東京にあるリサイクル事業の会社
近年のリサイクル技術の進化は目覚ましく、例えば「光学選別機」と呼ばれる装置は、ベルトコンベア上を流れる破片に近赤外線を照射し、プラスチックの材質を瞬時に見分けます。
また、混ざり合った金属の山から特定の物質だけを溶かし出す「精錬技術」は、まるで魔法のように純度の高い金の塊のようなものを作り出すことも!
こうしたハイテク設備の導入により、かつては埋め立てるしかなかった微細なパーツまで、今では90%以上の高い確率で再資源化が可能になっているのです。
リサイクルされることで変わる「未来」
電マを正しくリサイクルに回すことは、実は地球規模の環境保全に直結しています。
もしこれらが不適切に捨てられれば、内蔵電池による発火事故のリスクや、貴重な資源が地中に埋もれて失われるという大きな損失を招きかねません。
一人一人がルールを守り、プロの技術者にバトンを繋ぐことで、新たな鉱山を掘り起こす必要がなくなり、エネルギー消費を抑えた「循環型社会」の実現へと大きく一歩近づくことができるのです。
電マをリサイクルに出すときの注意点

最後に、電マをリサイクルに出すときに、工場の機械や働く人を守るための「3つの約束」を覚えましょう。
- 電池を外そう: もし電池が取り外せるタイプなら、必ず抜いておきましょう。電池が入ったままだと、工場で機械がガリガリ削ったときに火花が飛んで、火事になってしまうことがあるからです。
- お住まいの地域の「ゴミのルール」を確認: 電マは「燃えないゴミ」のところもあれば、市役所などにある「小型家電回収ボックス」に入れることもあります。住んでいる街ではどこに持っていけばいいのか調べてみてください。
- 汚れをサッと拭き取ろう:使った後の汚れを軽く拭き取ってから出すと、工場の人たちが気持ちよく分解など作業を進めることができ、リサイクルもスムーズに進みます。
まとめ
いかがでしたか?
処分された電マのその後を追いかけてみたら、資源としてリサイクルできるように、一生懸命素材ごと仕分けしてくれる人たちの姿がありました。
役目を終えた電マが、姿を変えてまたみんなの元へ帰ってくるなんて、ワクワクするお話ですよね!
次に何かを捨てるときは、「これは捨てられた後どのような風に再利用されるかな?」など考えながら、お住まいの自治体のルールをしっかり守って適切に処分してみてはいかがでしょうか?
最後までご閲覧ありがとうございました。

